◆◇アーティストの横顔

関香織 seki kaori [artist]

 

 

 

京都市立芸術大学美術学部

デザイン専攻 三回生

 

 

 http://gozouroppunishimiwatare.web.fc2.com/

 

京都市芸大美術学部デザイン科プロダクト3回生。幼少より絵と音楽を愛して育つ。また、生き物への興味も強く、生物図鑑を暗記したり、鳥をさえずりで判別することも。大学では得意なことを仕事にしたい思いから、デザインを専攻している。嗜好物はコーヒー。

気づくと何か黙々と描いている関香織。そのクロッキー帳に目をやると、そこには様々なキャラクターが次々と生まれ、それぞれの世界を生き生きと動き回っています。しっかりと将来を見据えながら遊び心も忘れない彼女に、デザインからサブカルチャーに至るまで色々と訊ねました。
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☆城田__

 

京都市芸大のデザイン科とはどういったところですか。三年生から専攻に分かれるとのことで、今は基礎を一通りやった段階ですね。

 

★関___

 

はい、三回生から、ビジュアル、プロダクト、環境という三つの専攻に分かれます。基礎を二年間みっちりやるところはかなり特徴だと思います。遠回りだと思うひともいるかもしれませんが、デザイナーやアートディレクターになるには、平面だけとか、立体だけの知識が必要なわけではありません。何に進むにしても、どちらもわかっている人が強いのかなと。次から次へと課題が出るので有名ですが、それはデザインの仕事は締切との戦いで、制作時間や休み時間を自分でコントロールできるようになるのは大事な要素だからなのでしょう。それから、受験と同じ道具をずっと使うということもデザイン科の特徴です。アクリル絵の具、定規、コンパス、ケント紙、木工用接着剤など、初めて触る素材はあまりありません。コンピュータが加わったくらいかな。でもそれも画材の一つです。


☆城田__

 

コンピュータを画材として使いこなせるようになりたいと、色々試行錯誤していたようですが。

 

★関___

 

まわりにできるひとがいて悔しかったというか(笑)ソフトを買って、やりまくりました。打ち込みすぎて少し単位が…(笑)なんでもバランスは大事ですね。でもまだ遊んであげたいです。Webデザイン分野でもなんでも、技術はやったら身に付くけど、センスを磨いてそれを使っていかないといいものはできないと聞いたことがあります。どうしてもアナログで出せない線が描けたり、色をワンタッチでつけられたり、写真を簡単に加工できたりするのが魅力ですね。ただ、色々な機能を使っていこうとすることは面白いのですが、デジタルだけで描くと、手順通りになりがちで、単なる作業になってしまいそうになります。きっちりやろうと思ったら、気をつけないとつまらなくなりがちです。

☆城田__

 

ゲームがやメカが好きだから、というところからではないんですね。それらに興味を惹かれる部分はどこですか。

 

★関___

 

メカや恐竜が好きなのは、弟に感化されたことが大きいですね。ゾイドとか(笑)あと、シルバニアには夢をもらいました。CMでみて、なんで動いてるんだろうって(笑)うちのも動いたらいいのにって思ってました。ゲームは友達の家に行ってやったり、ひとつのRPGをやりこむことが多かったです。しかも主人公が台詞を言わないやつ。ドラクエとかがそうなんですが、自分で台詞を想像したり、自分で参加できるゲームが好きですね。複合芸術的な所も好きです。一枚の絵を読み取るのではなく、シナリオや、音楽や、アートや、いろんな分野で協力して作っていて、それがスタッフロールとして、ゲームをクリアしたときに流れるのが最高です(笑)遊んでくれてありがとう、みたいな。達成感があるし、そこまでこだわるのがいい。子どもの頃から絵が好きで、初めて褒められた絵がポケモンだったのはよく覚えています(笑)将来、絵画で食べて行ける自信はなかったからデザイナーかなと。イラストレーターにもなりたいけど、もっと後でいい。企業に就職してデザイナーになってその後かな。ファッションとかアートディレクターにも興味はありますよ。

 


☆城田__

 

将来を見据えている感じですね。音楽も好きで小さい頃からピアノや吹奏楽をやっていたとのことですが、美術にしたのは何故ですか。

 

★関___

 

結構将来のことは考えるタイプですがその中に結婚や子育てといったものが浮かばないのが残念です(笑)やりたいことをやりたいうちにやりたい。ピアノは才能ないなと思いながらやってましたね(笑)音楽は今も好きだし、特にゲームの音楽や、吹奏楽の、空気を切ってバーンと鳴る感じが大好きです。でも、本当にエグイところというか、厳しいところに直面しても耐えられるかどうかを考えたときに、音楽はきっと無理だけど、美術は不思議といける気がしました。楽しさがそれに勝るというか、最近、音楽学部の人の話を聞いていて特に思います。人より不器用で、できないことが多すぎるから、自分のできる分野のことはぬかりなくやりたいと思っています。やりたいこと多いけど、まず自分の分野が一流であるべきだと。

 


☆城田__

 

…偉いなあ…私はつまみぐいしすぎなので…複合芸術が好きだけれど、まずは自分の腕を磨く…そんな関さんが、現在のサブカルチャーをどう見ているかが気になるのですが。

 

★関___

 

SMSや2ちゃんねるが、少し論文化すると面白がられた時代はもう過ぎたかと思います。まだまだ勉強不足なのでよく知らない部分も多いですが。ただそういったものに着目するプロが増えているのも興味深いです。でも、キャラクターデザインの分野などで、「このキャラクターはこの人の描いたもの」とわかるものが少ないのは残念です。ゆるキャラも見分けがつかない。ちょっと描けてちょっと器用だったら、それっぽいものはできてしまうけれど、やっぱりコンセプトやデッサン力などの基礎がしっかりしている絵には負けます。うすっぺらいものになってしまう。やなせたかしのように、誰にも真似できないキャラクターを描ける人はすごい。だから変にアートとかに付随しない方がいいのかもしれないと思います。組み合わせたら面白そうだと思う分野はあるけれど、何故それがないかというと、いままでに誰かがやって失敗したということが多い。自分がキャラクターデザインをするとして、音楽やアニメーションが欲しいと思っても、自分には絵しかかけない。けれど自分が一流になるまで極めていたら、音楽やアニメーションをつけたいという人が現れる気がするのです。

 


☆城田__

 

最後に、京芸と、簡単に城田を紹介してください。紹介文は全部そのまま載せます。少しでも変えると自己紹介になってしまいそうなので(笑)

 

★関___

 

人数が少ないから学生皆が顔なじみ、というのが京芸の特徴でしょうか。良くも悪くもそれが影響している。中身はいいけれど、設備がもうすこし綺麗になってほしいな(笑)あと、よく総合大学と比べたがりますが、頑張っている人はどの分野においてもどこか良い意味で変人だと思いますよ。
城田は、・建設的・スケジュールを立てることが上手・しっかりしている分、良くも悪くも説明的・紹介したい、プロデュースしたいって気持ちが強くて、そういうところでは人一倍だなーと思う!・とても女性的かも。自分の中では、ガツガツした支配欲みたいなものが強い人は男性的だと思う。そうではなくて、ちゃんとそれぞれを生かす、尊重する、育てる、といった優しさみたいなのが女性的かなーと・赤が好きなのは一緒!・京都人じゃないのに京都人っぽいというか、その土地のことをちゃんと調べて遊び尽くすというところがすごい・何においても素材を大切にする人!土地でも人でも、そこにあるものの良いところを利用する…というよりは活かす。

 

 

☆城田__

 

はい。城田は京都っぽいと言われますが名古屋の生まれなのです。今まで出会った土地や人、面白いものは紹介して共有したいなーという気持ちは確かにありますね。

 

かおりん、ありがとうございました。

 

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音の展覧会では、彼女はライブペインティングをする予定です。生の音楽のもとで生まれる、キャラクターやその他のものは、どんな形で現れてくるのでしょうか。